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刑事とJK
第66章 刑事始動


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初めて舞さんを見たのは、
コンビニのバイト面接の時だった




まだ中学生だった舞さんは


大人しいが、でも明るくて、とても綺麗な黒髪をしていた




当時、コンビニで働いていた僕は、
面接官として舞さんと出会ったんだ






「え…」




「舞さんは、僕のこと覚えてないだろうけどね…」







今思えば、一目惚れだったのかもね


年は掛け離れてたけど、好きだったよ







「まともにしゃべったのは一度だけ…
ほら、僕が商品ひっくり返した時、
笑いながら片付けを手伝ってくれたよね?」






「あ…あの時の…!?」






舞は思い出したようだ






「嬉しいよ…」






でも、それからすぐに別の仕事に就くことになって


自分の思いも伝えられないまま





君とは会えなくなった












何年経ったか…




まだどこかに舞さんを想ったまま、

僕は百恵と出会って

結婚することになった







…これからは、百恵だけをひたすら愛し貫こう









そう心に決めたとき…







偶然にも、新婚旅行のバスの中で


舞さんと出会ってしまった











決心が、揺れ動いた







やっぱり、まだ舞さんのことを忘れきれなかった自分がいた…









「でも、だいぶ変わったよね、舞さん…
髪も染めちゃって…、
せっかく綺麗な黒髪…もったいない」




「細川さん…」




「でも、そんな君の幸せを僕なんかが壊してはいけないと思って、
…初対面の振りをしちゃったよ」














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