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刑事とJK
第69章 敵に塩を送る
「――――…へぇ…元カレねぇ」
南は、斉藤に事情を全て話した
「ほんと…どうしたもんだか…」
南は手すりに腕を置いて、
辺りを一望した
「おめぇは、飛鳥にどうして欲しいんだよ?」
「…わからん」
「飛鳥が、その元カレ君と寄りを戻していいのか?」
「飛鳥が俺よりあいつを好きなら、…それでいい」
南は俯いて、続けた
「俺が飛鳥を好きなだけじゃ…
どうにもならないからな…」
「…欲があんのかねぇのか、
よくわかんねぇ奴だな、おめぇ」
斉藤も手すりに腕を置いた
「…さっさと、ヤっときゃ良かった…」
「やっぱ俗だな」
斉藤は苦笑した
「会える時間が…少な過ぎたよ。
機会も逃してばっかだったし」
「…もっぺん会って、
ちゃんと喋った方がいいんじゃねぇか?」
「いや…もういい
…時間取って悪かったな」
南は斉藤を見ずに、階段を下りていった
「…」
斉藤も続くようにして階段を下りていった