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刑事とJK
第69章 敵に塩を送る
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今日も南は、
何をするでもなくボーッとしている
「南」
「…またお前か」
南はちらっと斉藤を横目で見た
「ちょっと買い物付き合ってくんねぇか?」
「うえっ
お前それ正気で言ってんのか?」
南は嫌そうに舌を出した
本気なわけねぇだろ!!
誰がてめぇなんかと
買い物なんざ行くかよ!!
自分から話し掛けんのも胸糞わりぃのに
吐き気がすんのはこっちだっつーの!!
実はこれはゆうひの作戦で、
何が何でも南と飛鳥を会わせよう
というものだった
だから仕方なく、
斉藤は南を外に連れだそうとしているのである
「なぁ頼む、この通りっ」
斉藤は手を合わせた
ああ、なんて屈辱的…
「…気晴らしに…いいか」
南はそう呟いた
あ、案外あっさり承諾してくれたな
よしよし
「わりぃな
駅前の新しく出来たマーケット・プラザ行こうと思ってんだ」
「ん、わかった」
南は歩きだし、足を止めた
「…俺は、そっちのケはないからな…」
「オレだってねぇよ!!!」
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