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刑事とJK
第78章 トレジャーハンター
斉藤も藤野も、襲って来る奴らを次々と倒したが
倒したところでゾンビのように起き上がってくる
…キリがねぇな
穴掘りでかなりの体力を消耗した
加えて斉藤は、まだ一睡もしていない状態だ
表には出さないが、体は限界が近い
『斉藤…』
いつもより辛そうな表情を見せる斉藤を、
ゆうひは心配した
すると、さっきの男がこっちに近づいてきた
「この前はどうも、お嬢さん」
『…』
ゆうひは精一杯睨みつけた
「あらら生意気な目ですね。
いいですよ?可愛がってあげても」
男はゆうひの服を掴んだ
『やっ…やめ…!!』
その声に反応して、
斉藤はつい隙を作ってしまい…
「ゆうひ…!!」
と、ゆうひの元へ駆け寄ろうとしたとき
思い切りグーをくらった
「がはっ…!!」
『さ、斉藤…!!
あっ…だめ…!!』
男の手は服の中に侵入してくる
「ゆうひちゃんに手を出すな!!
ゲス男!!」
真理子は言った
男の手が止まり、
今度は真理子に近づいた
「僕って、強気な女性ほど泣かせたくなるんですよねー」
「クズ」
「…おい、口の聞き方には気をつけろ」
バチンッ
男は真理子の頬を打った
「え…」
「ま、真理子!!
お前真理子に何しやがるんだ!!?」
藤野は真理子を助けようとするが、周りの邪魔が入り
なかなか前に進めない
「痛かったですか?
涙が溜まってますよ。
でも、その顔もいいですね」
男は真理子の顔を撫でた
「…気色悪いのよ、この薄毛」
「やっぱり、ぐちゃぐちゃになるまで泣かしたくなるね…」
と、男の手が伸びた時だった
「うちの娘たちに、何か用か?」