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刑事とJK
第79章 刑事危機
斉藤は藤野からあらかた話を聞いた
「…ってぇことは、何だ…?」
斉藤は湯井の顔を覗き込む
「前におめぇを捕まえたオレへの腹いせに、
そんなくっだらねぇことしたってのか?」
「…」
「てめぇのせいでこっちがどんな思いしたかわかってんのか!?ああ!?」
「はい斉藤、どうどう」
藤野は斉藤をなだめた
「とりあえず身柄を移動させて、
そのあと証拠を探すか」
南は湯井を立ち上がらせ、停めておいたパトカーに乗せた
「はあ…」
「どうした斉藤、
犯人捕まったんだぞ?」
「捕まったって、
オレの仕事が見つかるわけじゃねぇんだよ…」
斉藤は買っておいたコンビニ弁当を持ち、
トボトボと歩き出した
「刑事課戻るぞー?」
「オレぁもう刑事じゃねぇよ…」
「あれ、さっき言ってなかったか?
お前刑事復帰」
「へ?」
斉藤は振り返った
「中島さんは、最初っからお前を
クビにするつもりなんて無かったんだよ」
「へ??」
「むしろ、お前を助けるために取った手段だ」
「へ???」
「だから明日からちゃんと仕事来いよ」
「……お…おう!!!」