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刑事とJK
第81章 篭城突入策
「っす」
刑事課に着いた頃には、もう自分以外の全員が揃っていた
いつもいつも思うが、みんな出勤時間早くねぇか…?
「遅いぞ斉藤」
あ、オレが遅いのか
「もうすぐ中島さんから指令が入る」
南がその場を取り仕切るように言った
…ムカつくなぁ
まあ、今は南に向かってぐちぐち言ってる場合じゃない
「えー、皆ー」
いつの間にか、中島が部屋に入って来ていた
「気づいてる人も多いと思うけどぉ、
アミューズメントパークで起こっていることを一応整理しておくよー?」
まず昨日、アミューズメントパークでの生中継中に、突然放送がストップした
ディレクターも怒りは頂点に達していたが
困ったことに、レポートキャスターとカメラマン、
そしてスタッフの3人が帰って来なくなった
連絡も通じず、ディレクターは心配になって
夜が明ける前にアミューズメントパークへ向かった
しかし周辺には人っ子一人もいず、建物は固く閉ざされている
いつもは裏口が開いていて、警備員がいる
と聞いていたが、それすらもない
そして怖くなり、警察に通報した
どこから嗅ぎ付けたのか、その事態をスクープにしようと他の取材陣が寄ってきて、
今朝のように勝手に生中継を放送した
しかしその最中に起こった爆発
この爆発のせいで、パークの扉を開けようとした警官二人が重傷を負う始末に…
「つまり…、誰かが何らかの目的で
アミューズメントパークに立て篭もってる可能性が高いということになるんだよ」