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刑事とJK
第81章 篭城突入策


「でも、それなら別に自爆させなくても、
こっちからミサイルで撃ち落とせばいいんじゃないですか?」



藤野の疑問に、他の皆は頷いた




「こちら側のミサイル発射準備が滞りなく進む確信はない。
しかも、撃ち落とせたとしても核物質が海を汚染してしまう」




「爆破させれば、その心配はないと?」




「ああ」




藤野はもうひとつ尋ねた




「なら、向こうが撃とうとしてるミサイル自体を今のうちに何とか…」




「それは無理だ
ミサイルの解体には1週間はかかる。
その間に、犯人がミサイルを撃ってしまう可能性は大だ」





「そんな…」




「だから、誘導装置に付いている爆破機能を使えば
全部丸く収まるって言ってるだろ?」



長谷川の言葉は、不思議と人を安心させた





「長谷川さん、"誘導装置"ってことは、
その装置に向かってミサイルが突っ込んでくるっつぅことっすか?」



「その通り」



長谷川は頷いた






「…でもとりあえず、犯人を説得出来るに越したことはないっすよね」



「それが1番平和的だな」



「…」



斉藤はいきなり、建物に向かって歩き出した




「おい斉藤、どこへ…!?
危ないぞ、戻って来い!!」




皆呼び止めるが、斉藤はどんどん歩いて行く





「あの馬鹿…!!」




南は急いで斉藤を止めに行った







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