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刑事とJK
第81章 篭城突入策
『「こ、小泉!!?』」
「やっ、お二人さん元気?」
小泉はヒラヒラと手を振った
「ここで会ったが百年目だ、小泉、てめぇを逮捕する…!!」
「なんだ、せっかく助けてあげたのに礼のひとつもなしか」
「るせぇ!!
助けろなんざ言った覚えねぇよ!!」
斉藤の発言に、小泉は口を尖らせた
「別に…こっちだってお前を助けようとは思ってなかったし。
ゆうひちゃんのためだもんね」
そう言ってゆうひの手を握った
『ちょちょちょ…!!』
ゆうひは急いで小泉の手を離し、斉藤の背中にしがみついた
「何で逃げるのー?」
『逃げるし!!』
「小泉…てめぇ一体何企んで…」
ドンッ
驚いて地面に目をやると、銃痕が…
続いて上を見上げると、
パークの2階から銃を構えてこっちを狙っている男の姿が見えた
「やべぇ…」
斉藤は急いでゆうひを引っ張って、ダイナマイトでシャッターに空けた穴に逃げ込んだ
ドンッ ドンッ
『きゃあああ!!!』
ゆうひも必死に頭を守りながら走った
「♪」
小泉は鼻歌気分で、二人の後ろを付いて来た
何とかパーク内に逃げ込むこと、そして突入(?)することに成功した
「ククッ、危なかったね」
「何でてめぇまで付いて来てんだよ!!?」
「そんなの俺の勝手だろ?」
「…この事件が解決すりゃ、真っ先に捕まえてやる」
「じゃあ、俺をかけて南って刑事と競争しなきゃね。
あいつも俺を捕まえる気満々だったからさ」
小泉は顔を傾けて言った
「知るか!!
付いて来んなら、ムショまで付いて来いよ!!」
「行くわけないじゃん、そんなとこまで」
「てんめぇー…」
『まぁまぁ、落ち着いて…』
その時、斉藤の携帯に電話が掛かった
「もしもし?」
《斉藤、俺だ…長谷川だ》
「どうしたんすか…?」
受話器の向こうから、ため息混じりで聞こえてきた
《…作動しちまったようだ》
「え…?」