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刑事とJK
第82章 刑事と爆弾狂



ガチャ…


『…すごい///』



扉を開けると、そこはまるで遊園地だった




1階だけで、天井まではかなりの高さがあり
メリーゴーランドやコーヒーカップ、大人でもそこそこスリルを味わえそうなジェットコースターまである



『遊びたい』


「日本の命運がかかってるこんな非常事態でか?」


『…だって…』


「ゆうひちゃん、二人でジェットコースター乗ろうよ」


『乗らない!!』







斉藤は、立ち並ぶアトラクションには目もくれず

真っ先に中央塔への入口に向かった







「…んだこりゃ」



扉には鉄格子が下りていた


力任せに動くはずもなく、かと言って鍵なんかで開くような仕組みでもない





「…これって、管理塔で操作するんじゃないの?」


小泉の首がニュッと伸びてきた



「!!!
ち、近づくんじゃねぇよ!!!」




「じゃあゆうひちゃんに近づいちゃお」



「何にも近づくな!!!」



つまんないねーと空中をペンペン蹴っていると
小泉は何かに気がついた



「あ」


「あ?」





銃を構えた複数の男たちが、遠くからこちらに銃口を向けていた




ドンッ
ドンッドンッ





『きゃああああ!!!』




3人は猛ダッシュでコーヒーカップの後ろへ隠れた



「何だよいきなり…!?
ゆうひ、大丈夫か?」



『あたしは大丈夫…』



「ククッ、どうやら俺らが侵入してきたこと
しっかり伝わっているらしいね」



小声で、そう話した






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