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刑事とJK
第82章 刑事と爆弾狂




―――



『斉藤、小泉…!!
大丈夫だった?』



ほぼ同時に帰ってきた二人に、ゆうひは駆け寄った



「余裕だ」


「ゆうひちゃん心配してくれたの?」


『し、してないし!!』






残念、と小泉は少し頭を垂れ、
「気になったことあるんだけど…」

と続けた





「あ?」



「犯人さん、日本人も混じってるね」




!!!





言われてみれば確かに…
"どこに…?"と日本語を喋っていた気がする



斉藤は念のため、気を失った犯人の顔を確認した





「…マジかよ」



一人は外国人だったが、もう一人は日本人だった






『何か…ダメなことでもあんの?』



「不法入国者プラス、日本人が手を貸しているとすりゃ…
犯人の人数が特定できねぇ」




「かなりの人数がいたら、めんどくさいってわけねー」




さりげなく歩き回りながら、小泉はゆうひに抱き着いた





『ぎゃわっ!!』


「ん?」


「ってめぇ何してやがんだ…!!!」





斉藤は小泉に殴りに掛かった

しかし小泉はフイッと軽くかわし、ゆうひから離れた






「ただのスキンシップだよ、斉藤って束縛強いねー」



「ちげぇよ!!
てめぇが油断なんねぇからだ!!」




「あそう?
ってか、ゆうひちゃんお腹大きくなった?」



『ま…まぁ』




ゆうひは自分のお腹にそっと手を置いた





「赤ちゃん出来たってこと?」


『まだまだ小さいけどね』




「…」




小泉はゆうひの前に立った







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