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刑事とJK
第83章 仲間
「君…飛鳥っていうのかい?」
「はい…まぁ…」
岩崎は手を震わせた
「名字は…"村上"…?」
「…はい…」
気がつかなかった…
ゆうひと斉藤君の結婚式の日に、一度出会ったけれど
まさか、君が飛鳥だったなんて…
僕の…可愛い姪っ子…
「あ…すか…」
ゆうひと同じくらい愛した…双子…
でも…飛鳥はもう、僕のことなど
覚えてないだろう
寂しいけれど…
ゆうひの時と同じだ
今さら僕が、君の叔父だと名乗り出たところで…
何も変わらない
「お久しぶり…ですね」
飛鳥は軽く笑った
「そう…だね」
岩崎は俯き、また長谷川の方を向いた
「で、長谷川君…用って何?」
「もうちょっと待ってくれ」
南は驚いた
長谷川は、まだ何かを待っているというのか…?
早く行動を起こさないと…
斉藤は一人で敵地に乗り込んでるというのに…
「よし来た」
長谷川はニッコリ笑って、
また新たにこっちへ向かって来るパトカーを迎えた
前席には藤野と吉川が、
そして後部席からは、美女と老人が下りてきた
「なんじゃ、騒々しいな…」
「お祭りでもしてるのかしらん♪」
「…」
まさか…こんなメンツが揃うとはな…