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刑事とJK
第84章 ミッション
そのままずっと上っていくと踊り場に出た
目の前には、やたらとゴテゴテした扉…
「ここか…」
斉藤は扉に手を掛けたが、全く開く気配はない
ゆうひは小泉の肩をポンポンと叩いた
『ありがと…もう平気』
「そう?」
小泉は少し名残惜しそうにゆうひを下ろした
ゆうひは小泉から下りると、斉藤の隣まで歩いた
『…』
何となく視線を送ってみるが、
斉藤はこっちを見てくれない
「小泉、この扉は壊せっか?」
「だから俺は便利屋じゃないって」
小泉は扉に触れた
「残念…この材質は、よく金庫なんかに使われる金属だね」
「壊せねぇか…?」
「建物ごと吹っ飛ばしていいなら、余裕だけど?」
「んなこと出来っかよ」
その時、館内に放送が流れた
〈やぁ斉藤君、ゆうひ、元気~?〉
!!!??
斉藤もゆうひも、辺りをキョロキョロ見回した
「その声…!!」
「お、お父さん!?」
何でこんなとこに岩崎がいんだ…!?
〈実はいろいろあってねぇー、管理塔を乗っ取ったんだよ〉
「ええ!!?」
「じゃあさっきの鉄格子を上げてくれたのも、
ゆうひパパのおかげだったのかー」
小泉は納得したように頷いた
〈このアナウンスは、他のフロアには流してないから安心してね。
それで、核ミサイル誘導装置のことだけどー…〉
3人は次の言葉を待った
〈君たちの前にある扉の奥…
その奥の部屋に、誘導装置があると言って間違いないだろうね〉