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刑事とJK
第85章 不思議の国
その時、鏡に斉藤たち3人以外の男の姿が映った
「!!?」
それも複数人いる
「ゆうひ、離れんなよ」
『うん…』
ゆうひは斉藤の服を掴んだ
「ここはまた面倒だね」
何枚もの、しかも角度もそれぞれバラバラな鏡のせいで
犯人が実際にどの位置にいるのかが特定しにくい
斉藤の目の前に、急に犯人が現れた
「なっ…!!」
防ごうと腕を盾にしたが、相手の拳は横から飛んできた
ドスッと脇腹に入り、斉藤は一瞬よろけた
『斉藤…!!』
「くっ…」
…目の前のは、鏡に映ってたやつか…!!
しかし、一度殴られてしまえば場所はわかる
こうなれば、もうこっちのものだ
「らあああ!!!」
斉藤は力いっぱい相手を殴り飛ばした
相手は吹っ飛び、動かなくなった
一呼吸置いて、ゆうひの方を振り返ると
ゆうひのすぐ後ろに棒を振りかざした男の姿が見えた
「ゆうひ…!!」
男は思い切り棒を振り下ろす
ドカァッ!!
『さ、斉藤ぉ!!!』
一撃を食らったのは斉藤の方だった
「あぐっ…!!」
また…さっきのは鏡か…!!