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刑事とJK
第85章 不思議の国
「気分わりぃな…」
扉を開けた先には、ログ造りの部屋
しかも部屋は傾いている
この傾きが、3人の平衡感覚を狂わせた
『酔いそー…』
「またここで犯人が現れたりするのかなー…」
小泉が面白半分で辺りを見回すと、どんぴしゃり
奥の部屋やさっきの入口から、ぞろぞろと犯人が入ってきた
「一体何人いやがんだ…?」
「まるでゾンビだね」
『もう嫌~…』
犯人は一気に襲い掛かってきた
斉藤と小泉は、ゆうひを挟んで背を向けて立った
「しっかりゆうひちゃん守れよ?」
「てめぇに言われなくてもわかってらぁ」
小泉は、前方の敵のパンチを頭を下げてかわした
そして下から拳を突き上げる
「ぐはぁっ!!」
斉藤は2人を相手に、パンチを受け流し
一人の衿元をわしづかみにすると
もう一人の方にぶち当てた
「く、くそぉ!!」
犯人はナイフを取り出した
ヒュンッと斉藤の顔目掛けてナイフが飛んで来る
斉藤はガッとその腕を掴み、捻り上げた
「鍵がどこにあんのか吐きやがれ」
「ぐ…知らんな…」
斉藤は捻り上げた腕を持ち替え、背負い投げを噛ました
「こ、こいつら…!!
おい!!」
犯人のうちの一人が呼び掛けると、銃を持った男が飛び出した
…!!!
この近距離で銃はマズイ…!!
しかし、銃口は斉藤には向けられていなかった