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刑事とJK
第86章 僕のもんだ、いや、俺のもんだ
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「ここが"舞台・プラネタリウム"か…」
シゲは、まるでオペラ座館のような豪華な扉を開けた
「でかい…」
中はまず、一般に見るプラネタリウムだった
ただその大きさはなかなかなもので、
1000人は容易に収容できそうだ
「舞台とはあれのことでございましょうか?」
千花が指差した先には舞台があった
プラネタリウムの座席の向きを変えると、そのまま舞台が見えるという仕組みになっているようだ
「こんな中から鍵探すなんて無理っ」
井上はめんどくさそうに歩き、ドカッと席に座った
「寝る、お休み」
そう言って背もたれを下げ、完全に寝る準備を整えた
「ちょっと…
今は寝てる場合ではございませんよ!!」
千花は井上の腕を引っ張って立たせようとした
「んだよ、おチビの分際で」
「おチビではございま…!!」
その時、井上は千花の腕を掴み返し
自分の方へ引っ張った
そのまま自分の胸板に、千花の頭を押し付ける
「そんなに俺が好きか、おチビ?」
「な…絶対ないです!!///
離してください…!!」
「離れてみな」
千花は力いっぱい井上から離れようとしたが、強い力で押さえられていて動かない
「いい加減にしろよ!!!」
シゲの怒鳴り声がプラネタリウム中に響き渡った