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マイバトラー
第1章 執事との出会い
「初めまして美緒お嬢様。今日から貴女にお仕えする、村上弘也と申します」
あまりにも衝撃的だった。
こんなにも美しい人を見たことがないと思った。
立ち居振舞い、身のこなし、高い身長に長い手足。
流れるような黒髪に、切れ長ではっきりした意識の強い瞳、鼻筋もすっと通り、形のいい唇。
どこを取っても悪い所なんて一つも出てこない。
思わず見惚れてしまう程だった。
「どうだ気に入ったか?」
その言葉にハッとして、パパへ視線を向けると微笑んでいた。
「ちょっと待って!パパ!いきなり執事って言われても!」
「なに、執事と言っても彼には会社の仕事も手伝ってもらうことになる。以前の山岡の様に常に側にいることはない」
やっぱり…!まだ怒ってたんだ!
「ねぇ、パパ。あたしもう前みたいに勝手に夜中に家抜け出したりしない。それに無断で友達のとこにも泊まったりしないよ」
元はと言えばあたしが悪かった。それは分かってるけど。