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マイバトラー
第1章 執事との出会い
高校二年生になった頃。
家のことに縛られることがすごく嫌になっていた。
家に帰らずに出歩いたり、夜中に抜け出して遊びに行ったり。
最初は誘拐騒ぎにもなった。
初めてパパに本気で怒られた。
だけど、それにも苛ついてなにもかもが気に入らなかった。
そんな時に元々メイドとして働いていた山岡さんがあたしの世話役と言う名の監視役になった。
10歳も離れていないこともあって姉のように慕っていた彼女。
あたしが問題を起こすたびに本気で心配して時には泣いてくれたりするもんだから、そんな彼女を困らせることに良心が痛んで次第に落ち着いてきた。
なんの意味もないバカなことをしていたと今では思うけど、そういうことをしたい時期だったというかそういうこと気分だったというか。
少し遅くにきたただの反抗期だったと思う。