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呟きたい
第3章 設定に関して②

 「おはよ」

 「あ、おはようございました」

 「新しいね」

 「もう昼ですから」

 「片桐ちゃんは随分云い貯めてることがあるみたいだね」

 「本編も100ページを突破したみたいだし、そりゃそうでしょう」

 「今日はなにかな」

 「これか……」

 「あああえあ?」

 「あああえあ、です」

 「くく……あぁ、なるほど」

 「これ、一番苦労しますよね」

 「あんまり単語ないからね」

 「えーと、一話が"現れた"。次が"荒らされた"、"枯らされた"、"放たれた"と続いて……」

 「"明かされた"、"剥がされた"なんかは気に入ってるね」

 「で、"阻まれた"からの"任された"、と。全てあああえあ、の韻を踏んでるんですよね」

 「気づいた人がいなかったら、泣いちゃうよ?」

 「先生がっ?」

 「違うよ、瑞希が」

 「なんで俺が泣くんですか……」

 「そろそろ、そのネタが詰まってきてます、ってことかな?」

 「一応まだストックはあるんでしょうがね……作者のメモ帳はこの韻を踏む単語で埋まってるらしいです」

 「苦労してるね」

 「一つ、俺考えたんです」

 「なに?」

 「負かされた!」

 「……任されたに被るよ」

 「あ、本当だ」

 「それに、その章名からして僕に災難がありそうだね」

 「あはは……」

 「否定しないんだ?」

 「そういうわけじゃっ」

 「もしかして、瑞希がタチに回りたかったとか?」

 「なにいってるんですか!」

 「負かされたって、そういう意味だよ?」

 「~~!! 次、行きます」

 「正された、とかどうかな。やらされた、とか」

 「なんでそうも罰みたいな言葉ばかり……」

 「深読みしすぎだよ」

 「やらされたはありえないだろ……」

 「ナニ想像してるの?」

 「ああっもう。次つぎ!」

 「楽しいなぁ」

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