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呟きたい
第33章 ホストについて④
「なんか……めちゃくちゃ久しぶりです」
「そうだね」
「俺いつまで放置されるんだろうとか思ってましたもん」
「ああ、今瑞希一人だったね」
「寂しくて仕方ないですよ」
「僕がいなくて?」
「そうです」
「……」
「……あっ、いや、えっと」
「……びっくりした。余りに素直だから数瞬固まっちゃったよ」
「久々なんでテンポ忘れてるだけです!」
「へえ?」
「うああ……調子狂う」
「こっちの調子まで狂わさないでよ」
「類沢さんはめっちゃ普段通りじゃないですかっ」
「まあいいけど。はい」
「メモとかありましたね、そういえば」
「忘れすぎだよ」
「すみませんっ。えっと……章が進むにつれてあの彼において最大のお楽しみシーンであるホストの接客が減り続けて読者にがっかりされてないか不安……と」
「アンケートとればいいのに」
「いや、とるの恥ずかしくないですか! そりゃ類沢さんは完璧だからいいですけど俺とか毎回失敗してる感じで」
「まだ慣れてないんだ。そんなんじゃ愛にすら追いつけないよ」
「そんな気ないです!」
「あれ? 僕に勝つとか追い付くとか大声で宣言したのはどこの」
「今はまだ!です!」