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呟きたい
第33章 ホストについて④
「よくお酒屋いく度メモしてるじゃないですか」

「ああ、ワインの種類?」

「はい。でもそれ全く出る予定ないっていうか……もうワンシーン丸々類沢さんのワイン語りでも挿入して消費しようかとか」

「誰が嬉しいのソレ」

「需要はわからないですけど」

「それよりかはまだ瑞希の瑠衣語りでいいんじゃない」

「作者と同じ名前だからややこしいんですよ、やりたいのは山々ですが」

「やりたいんだ」

「前に中断させられましたからね」

「そうだったね」

「お酒か……なんか二十歳なると一気に身近になりますよね。それまで全く生活になかったのに」

「瑞希は真面目だから」

「中学から飲んでた類沢さんから見ればそうでしょうけど」

「正直さ、ワインの味わかる?」

「正直ビミョーです」

「だよね」

「類沢さんはいつからですか」

「ナニ?」

「違いがわかる……男になったのは?」

「ははっ、なにその質問。そうだね……シエラに入って半年目くらいかな。篠田の家で朝まで飲んでたんだけど、朝日を見てタバコを吸った後のワインが凄く沁みたんだよね、薫りもふって肺に広がって」

「やっぱりきっかけあるんですね」

「瑞希もそのうちだよ」

「そうですかねー」

「客の金で高い酒ガンガン飲めばいい」

「ギリギリあうとな発言じゃないですか」

「セーフだよ」
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