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呟きたい
第42章 ホストについて⑥
「そろそろ卒業だね」
「某アイドルじゃないんですから」
「いやだって、ほら。予告しといたら悲しんでくれるでしょ」
「やめてください……」
「ナニ?」
「……」
「おいで、瑞希」
「……」
「泣かないの」
「だって……ここじゃないと類沢さんに会えない……っ」
「はいはい。お茶飲みな」
「さんぴん茶だってもう誰も覚えてないですよ」
「そうかな」
「初期の設定なんてどんどん消えちゃって……っ、今残ってるのなんてワイン好きくらいじゃないですかあっ。化粧も最近してないし!」
「怒るところソコ?」
「俺はっ……また、類沢さんとほのぼの……普通の……お茶飲んで化粧も教えてもらって、からかわれる生活がしたいです」
「……」
「黙んないでくださいよ……」
「いや。ごめんね?」
「っ、謝んないでくださいよ!」
「可愛くって……」
「もう!」