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呟きたい
第6章 欲求不満①
「ナニこの章タイ……」
「みぃずき!」
「え? アカ!」
「なんか訊きたそうだね」
「あ……うん。類沢先生は?」
「留守だってさ」
「留守?」
「どこに行ったかは知らないけど」
「へぇー…」
「だから今日はおれがやります」
「アカが?」
「瑠衣の欲求不満①、類沢を一人旅に出させたい」
「ちょっと待って。ツッコみたいことが三つほど」
「みぃずきは聞いてて」
「いや、その」
「類沢の人格はともかく実態がまだ定かじゃない。一人旅でのんびり描いてみたい、と」
「あのさ」
「ん?」
「今、先生が留守なのとこのメモ、関係あんのかな」
「さぁー」
「だよな」
「その二はみぃずきが」
「その二?……ちょ、これおかしい。頭おかしいよ」
「なになに」
「新作、というか全く新しい人物を描きたい」
「①と矛盾しない?」
「片桐さん、今頭の中ドSカップルの恋愛で一杯なんだよ……」
「どんな?」
「さぁー」
「みぃずき」
「いや、まだ詳しくは知らないっていうか。ただまぁ、類沢先生と蓮花さんみたいなカップルになるらしい」
「蓮花さんてS?」
「あくまで例えだからな」
「新しい人物ねー」
「スッゴい根暗とかいないよな」
「喋らなそうだね」
「あとは逆に……天然?」
「天然はいるよ」
「どこに?」
「ここに」
「え?」
「え?」