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呟きたい
第13章 雑談①

 「たまには、はんなり語るってのもいいんじゃないですか。ってことで俺と類沢さんでーす」

 「どもー」

 「超にこやか……手振るなんて初じゃないですか」

 「ところで瑞希」

 「はい?」

 「アレ誰?」

 「俺も思いましたよ初めは……金髪ですよね、瑠衣さんらしいですよ。本人もびっくりしてました」

 「美人になったね……」

 「イメチェンですよ、イメチェン」

 「瑞希はしないの」

 「なにがです?」

 「イメチェン」

 「たとえばどんな」

 「オーソドックスに言えば、髪」

 「クルクルにしちゃうとかですか、俺あんまいじったことなくて」

 「染めないの?」

 「逆に訊きますけど、類沢さん染めてますか」

 「ないけど」

 「ですよね」

 「まあ、瑞希はその色が似合ってるよ」

 「でもですね……サイトの方で俺髪白く公開されてるじゃないですか」

 「ああ……うん」

 「俺の髪、銀とか勘違いされてないですかね」

 「大丈夫じゃない? そんな度胸ないでしょ」

 「ですけど……ハッキリいいますね」

 「なんか、季節の話題でもしよっか。せっかくだし」

 「天気崩れまくってますよねー」

 「普通すぎる話題だね」

 「春遅くないですか」

 「まぁね」

 「早く暖かくなってくれませんかね」

 「お花見とかするの?」

 「昔はしてましたけど……ホストって集まって花見するんですか」

 「やるとこはね。ウチはしてない。そうだな……スフィンクスは川沿いで宴会しているよ」

 「意外……」

 「新入り落としでね、酔ったらクビだからさ。毎回五人はふるいにかけられるみたいだよ」

 「やっぱり想像通りです。厳しい…」
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