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食べてしまいたい
第7章 いつでも
「あたしより、イケメンなプロポーズするじゃない?」
「えっ…あの…その……」
ふふっ…と彼はニヤけた。
「もちろんよ。あんたが嫌だって思うぐらい愛してあげるわ」
「はるねえっ…」
ぎゅっと抱きしめると、彼はちょっと驚いた。
「……素直過ぎるのも心臓に悪いな…」
あたしにはよく聞こえてこなかった独り言だった。
「えっ?」
「んん、何でもないわ!」
彼は何も無かったようにまた、彼女の入口にものを当てた。
「んっ…」
「あたしに食べられなさい…七菜チャン」
にやりと笑う妖艶な顔。
あたしはそれをずっと覚えている。
完
2016.4.1.