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食べてしまいたい
第7章 いつでも
「いつからこんな恋仲になったんだろうね」
ふと思い出した。
「今が良いなら、考えなくていいことよ」
後頭部を手で支え、ちゅっとキスをした。
「あたしは…今までこんなに好きになることなんかなかったと思う。もう28だし、結婚どころか付き合う事さえもままならなくて…。やっとはる姐に会ったの」
はる姐の顔を見たらなんだか、涙腺が緩みそう。
と思っていたのに、彼は
「何よ。幸せにできないやつなんて七菜と付き合う必要ないわ」
と、
まるで、名言のように。
「好き」
「だから……」
「最期の…最期の恋人になりたい…」
振り絞った言葉と涙が溢れかえる。