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食べてしまいたい
第2章 刺激のない日常


「は、はる姐!」

「いつまでやってるのよ!さ、帰るわよ」

「さっきはごめんなさい…。ちょっとイライラしてて…」

「ちょっとどころじゃないでしょ!アンタはあんまり怒らないからっ」

ギクッ

よくわかっていらっしゃる……。

「車できてるから、乗って」

「え!運転も出来るの!?」

「まーねっ」

ふふんと鼻を揺らす。

本当に何でも出来ちゃう、完璧…男子?女子?

まあ、いいやっ!


____
__

「あらっ…もう寝てる」

車に乗って数分で彼女は力尽きた。相当、頑張ったんだとあたしは思った。

眠ってるときに僅かに開いた唇がなんとも可愛い。

あぁ…自我を保てっ。


いや、無理だ……。

そっと唇に…重ねた。
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