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食べてしまいたい
第3章 あまい刺激
「媚薬でもいいかな…よがってくる、七菜が見れる……なんてな」
「……春斗怖い」
「そんな怖がらないで……」
そう言って、怪しげな光が黒い布によって遮られた。
本当に視界が真っ暗。光など何も映らないこの世界…深い闇のようだ。
さらり…と何かが肌に触る。
優しいそのヤらしい触り方がより快感を求めていく。
「ぁあ…はるっ…っあ……」
「……人間って五感のどれかが狂うと他の四つの感覚が開花するんだよっ」
それは……聞いたことがあった。
目の不自由な人は耳が敏感。
耳が不自由な人は視覚に敏感だと。
それをまさか自分が体験しているのだとは思いもしない。