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食べてしまいたい
第3章 あまい刺激


急に鳴かなくなったあたしに気づいたようだった。あたし自身、気にしてもいなかったことだったけど。

「な…何?」

「好きな人のこと思い浮かべてる?」


「ち、違う…」

「そういうの嫉妬する…」

手にかけたのはタイトなスカート。

「やぁっ!!…違うのっ」

そう言って、スカートを握る。

「…じゃあ、何?」

「それは…」

“このまま抱かれていいのか”

自分から誘っておいて、最低な断り方。



「…言えない」

「じゃあ、目隠しでもする?俺しか考えられなくなるように…」

やだって、
逃げたいって、

思ってるはずなのに。

どこかで、そうして欲しい願望がある。

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