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食べてしまいたい
第1章 はる姐
「まず、そこよ!ちょっとしたことでも話してみるべき。そこから興味や関心が生まれてくるものよ。だから課題ね」
「か、課題?」
「そう。好きなものとか趣味とか、そういうことから始めたら?」
確かに…そういう繋がりもいいかも。
でも、悪く言えば合コンの定番の話題だよね。
「わかった…でも今日は飲む!」
「はいはい…まあ、飲みすぎて吐いたりしないでよ~」
手よりもちろん大きなジョッキが置かれた。ぱちん、ぱちんと弾けていく泡がなんとも綺麗だった。
「はる姐ありがとねっ」
「なによ!全くもぉ~」
喉を潤していく…。
美味しくてたまらない。
気づけば、記憶は曖昧になっていく。
お酒の威力はいつも好きで溺れる。
彼の心に惹かれると共に。