この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
食べてしまいたい
第5章 真実は嘘
「…あたしは、七菜のことが好きなの」
静けさが今になって嫌になる。
…恐ろしい程、耳に入ってくるから。
思考が覚束無い状態のあたしはまだ受け止めきれてなかった。
「…七菜」
するすると、流れていく指先。
耳まで到達すると、触れるか触れないかくらいを彷徨って感じてしまった。
「…ぁぁっ」
「やっぱり、弱いよね。ここ…」
ちゅっとキスを落とし、舌を挿入された。
「…はぁあっ…だめっ…」
「何よ…嘘ばっかり言って。気持ちいいくせに」
だからだめなんだってばっ…と言いたい声も喉元で止まってしまいはる姐の思うツボ。
「ばかぁ…」
自分の声よりも液体の音が壮大に聞こえた。