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食べてしまいたい
第6章 嫉妬
「だって、あたしだって恥ずかしいし…」
「聞いているこっちも地味に恥ずかしいですよ」
目線を外したナースがボソッと言うと
「俺もやっ」
と、雅人もさらりと答えた。
「皆して何よっ!もっと酷いアル中になってやるんだから!」
入院理由は単にアルコール中毒だった。
「買わせませんからっ!」
つっこまれて彼はまた不機嫌になってしまう。
「はぁー…あたし帰っていいですか?」
「ダメに決まってるでしょ!まだ終わってないでしょ……」
腕を掴まれて身動き出来ず、立ち尽くす。
にしても、なんでこんな拗れた性格になってるんだろうか…。
「じゃあ、退院するまでセックスしないことにしましょう」
「ふざけないでよ!!!」
「貴方のためですけど?」
にっこりと笑ってあげた。