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食べてしまいたい
第2章 刺激のない日常
うぅ…二日酔かぁ…。
あれ、そういえばあたしどうしたんだっけ…?
「んあ…」
小さな寝息が隣からする。
ある意味ぞわっとしてしまう。
「ねえはる姐!なんであたしっ!?」
「なぁーによ…眠いのに…」
むくっと起き上がるとあたしは息を飲んでしまった。
やっぱりこの人普通にしてればかっこいいんだ。
普通にしてれば、だが。
アップにしていた少し長めの跳ねた髪の毛。昨日のようなケバい化粧の姿形もない。
「あんたが酒に飲まれちゃったからでしょぉ?何をそんな…あ、あたしが男だから襲うかもって?」
「襲ったらすぐ蹴りますよ」
「…容赦ないわね」
かなりの苦笑。
「まあ、いいわ…それより、仕事は?」
「えっ…ある…ん?」
時刻はまもなく午前9時になるところ。
「完全に遅刻じゃんか…」