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月下の契り~想夫恋を聞かせて~
第12章 誤解の始まり
 公の行幸ではないので、警護の人数も極力減らし目立たない牛車でのお忍びのおなりとなった。通嗣の屋敷に入るやいなや、帝は袴の裾を蹴立てるようにして祖父の居室に駆けつけた。
「関白、大事ないのか?」
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