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月下の契り~想夫恋を聞かせて~
第13章 失望と寵愛のゆくえ
 こちらに着いてから諸綱にはすぐ早馬で書状を届け、後宮を下がり永の暇を賜りたい気持ちを伝えていた。
 最初のその手紙に対して父からは特に返事はなかったけれど、何も返事がないことは、たとえ歓迎はしなくても承諾はしたとの父なりの意思表示だと理解していた。
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