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月下の契り~想夫恋を聞かせて~
第13章 失望と寵愛のゆくえ
 だが、どうやら帝のことを考え出してしまったのが良くなかったらしく、いつもなら湧き出てくる言葉が欠片ほども浮かばない。
 ふと顔を上げれば、今まであれほど明るく輝いていた月は流れる雲に隠されていた。
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