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月下の契り~想夫恋を聞かせて~
第14章 満月の初夜
 いかほど眠ったのだろう。目覚めた時、傍らには帝が寄り添っていた。何度も抱かれて疲れ切って熟睡してしまった薫子に引き替え、彼の方はすっきりとした落ち着いた様子で、片肘をついて横になり、薫子を静かな瞳で見つめている。
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