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月下の契り~想夫恋を聞かせて~
第4章 入内の勅命
 わずか八歳の子どもが堂々と言ってのけたというのが当時の笑い話になったほどだった。
―しかし、これには通例というものがございまして。
 必死の説得に、八歳の幼帝はこう言った。
―それでは、源典侍(げんのないのしすけ)を添伏にせよ。それで文句はないであろう。
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