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月下の契り~想夫恋を聞かせて~
第21章 転機
 その言葉に、帝は即座に頷いた。
「もちろんです。近頃はお逢いすることもなかなか叶わないが、朕は笛の手ほどきは幼い頃、叔父上から受けたのです。叔父上のように絶妙な音色が出したくて、これでもたくさん練習しましたが、やはりいまだに思うような音を出せない」
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