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月下の契り~想夫恋を聞かせて~
第22章 桜花(はな)の夢
 女の童は蓮葉が眼をかけて使っている須々木(すずき)という少女だ。須々木と小声で何事か囁き合っていた蓮葉はすぐに栄子の許に戻ってきた。ただでさえ当人が気にしている浅黒い顔が余計に色が濃くなっている。
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