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月下の契り~想夫恋を聞かせて~
第25章 番外編第三話【花影に咲いた花~源典侍のひとりごと~】
 もし我が身があと五十年、いや、四十年で良いから遅く生まれていたら―と、願わずにはいられなかった。
 恐らく人は本音を聞けば、あざ笑うことだう。良い年をして、何を血迷ったことを言うものだと腹を抱えて嗤うに違いない。
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