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月下の契り~想夫恋を聞かせて~
第26章 番外編第四話【横恋慕】
 黒い瞳には恐怖がありありと浮かんでおり、あたかも心ない猟師に捕らえられた小鳥のようでさえあった。
 道嗣は矢継ぎ早に言葉を放った。
「頼む、そなたの名を教えてくれ」
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