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月下の契り~想夫恋を聞かせて~
第8章 天下の大義賊
 漸く我に返ったところで、気遣わしげに見つめる帝の視線にぶつかった。更に、今になって、彼もまた純白の夜着姿であることに改めて気付く。
「―」
 カアーッと頬が熱くなった。まるで身体中の血が沸き立ち、頬に集まってきたかのようだ。
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