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月下の契り~想夫恋を聞かせて~
第8章 天下の大義賊
 薫子が小首を傾げた。
「男女が結ばれるとき?」
 帝が小さく笑った。
「今はまだ判らなくて良い。俺はそういう薫子の何も知らないところも好きなんだから。だが、薫子、これだけは憶えておいてくれ。世の夫婦というのは皆、昔は恋人だった。
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