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月下の契り~想夫恋を聞かせて~
第2章 酔芙蓉の簪(かんざし)
「結局、俺はどこまで逃げても逃げ切れないんだな。あの占い師の言うとおり、宿命から人は逃れることはできないんだろうか」
 薫子は彼の真摯な視線を真正面から受け止めた。
「私には難しい理屈はよく判らないけれど、宿命って運命のことよね? 運命から逃れられないというのなら、逆に運命に立ち向かえば良いんじゃない」
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