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月下の契り~想夫恋を聞かせて~
第10章 盗賊髭切の正体
 彼らの話では明日、髭切は分け前を手下たちに分配し、明後日に神器のありかはここだと記した矢文を再び内裏に放つという。
 猶予は一日半、とても都に一旦帰っている時間はない。ここに来るまで自信はなかったが、大切な神器をここに隠しているなら、恐らく髭切は近い中に姿を現すだろうし、手下に見張らせているのだろうと思っていた。
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