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淫らで素直な彼女。
第9章 淫らで素直な彼女達
理奈の話を聞きながら、先生と自分の事を重ねた。
理奈の言葉が胸に突き刺さり、また泣いていた。


理奈は突然泣き出した私にびっくりしていたけど、
事情を何となく察していた。

「世界が言ったの。

『俺たちみたいな、人と変わった性癖のある奴は、

特別に思う人が居ても、
特定を作るなら、それなりの覚悟と相手に正直な性を見せ、いたずらに弄ぶのはタブーだって。

それが理解されないなら、どっちも苦しむ。
普通の恋愛の別れよりも、ずっと深く傷つける』

ってさぁ‥‥

だから、深く傷つける前に、普通の恋愛にありがちな、
スレ違いにより、心が離れたって伝えて彼と別れたわ。

知らなくていい事を、わざわざ言って傷つける必要もないもんね。

別れても、彼の幸せを願う。

私が出来る唯一の償い」


理奈はそう言うと、
感慨深い表情を隠す様に、タバコに火をつけた。
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