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第5章 蜜の時間

翌日を迎え、
理奈も私もソワソワしながら、就業時間が終わるのを待つ。

仕事が終わって、ロッカーに着替えに行く。


「沙織、少しお腹を満たしてから、
行こうね」

「うん」

ワクワクしちゃう顔が抑えられない、理奈。
きっと、私も同じ顔。

メイクを直して、近くのコーヒーショップでサンドイッチと飲み物を頼み、軽い夕食を済ませて、目的地へ‥‥


私達が向かう場所は、ハプニングバー。


理奈と行くようになって、今日で二度目。
最初は理奈に誘われて、好奇心でそこに入った。

セックス目的の人も居るだろう。
手軽に遊べる異性を手っ取り早く見つけるには、こんな場所を利用する人も居るだろう。

私や理奈の様に、『どんな場所なのか？』を知りたくて、
見学しに行く人も居る。


私には夏樹が居る。

セックス目的ではない。
夏樹を裏切りたくない。
だから、興味本位の見学。

それに、リアルで人のセックスをオープンに覗ける場所。

人のセックスを覗いてみたい。
どんなセックスをしているのか？

ＡＶの様な、演技まじりのものより、
本物を見たい。

どんな風に抱かれ、どんな風に乱れるのか？
人前でセックスを晒す、羞恥心はどんなものなのか？

知りたくなった。

勿論、私はプレイに参加する気なんてなかった。

夏樹という、存在があるから。

でも‥‥
夏樹と出会ってなかったら‥‥‥

したくなっちゃつたかも‥‥