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淫らで素直な彼女。
第7章 淫らで素直な夜
シャワーを浴びて、ホテルを出た。

先生とは、きっとこれが永遠の別れになるだろう‥‥

タクシーを拾える場所まで一緒に歩いた。

背が高く、眼鏡の似合う、知的でクールなインテリイケメンの先生。



真山純



タクシーの扉が開き、
先生が私を中に入れる。


「幸せになれよ。
沙織」


『バタン』とドアが閉まる。

タクシーの窓から先生を見上げる。

走り出すと、
先生は背を向けた。

振り返りもせず、
先生らしい、
格好良いやり方だ。


さっき止まったはずの涙が流れる。



『先生、
あなたには翻弄されっぱなしでした。

でも‥‥
私が初めて、狂おしい程、激しく愛した人でした』



サヨナラ
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