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私は犬
第14章 お友達?

「わたしね、ダーとハワイに行って来たの。これお土産よ!」
と言いながら、チョコレートをくれた。
ご機嫌な理由が分かったわ。いきなり謎の言語の使い手に変身した理由も。目が痛い、その派手なシャツと短パンの理由も…。
「私、何もお土産買って来なかったの。ごめんなさい。良かったらこれでも食べて。」と朝食代わりに食べていた、干しイチジクを差し出した…。実はこれ、マルヤムのお家で貰ったの。
「お茶淹れますね。」と言って中田さんは離席し、
「お土産なんか要らないわよっ!あんたがちゃんと帰って来たのが1番のお土産よっ。」
と、剛ちゃんは言ってくれたけれど。どうにも居心地が悪かった…。
そして。時間を見計らって第1営業部に顔を出すと…。
「おはようございます。給湯室にお土産置いておきましたから、良かったら食べて下さい」とか
「この中から好きなの選んで下さい。帰省したお土産でーす。」とか
お菓子が回覧してきた。なにこれ。どうなってるの?手ぶらで来ちゃって、とても居心地が悪いわ…。
いつもの手帳に、職場へもお土産のお菓子必須と書き込んで閉じた。次は忘れないわ。
化粧室で、笹木さんに声を掛けられる。
「九宝さんは連休どっか行ったの?」
「えーと…。友達のお家にずっといました。お土産なくてごめんなさい。」
と言いながら、チョコレートをくれた。
ご機嫌な理由が分かったわ。いきなり謎の言語の使い手に変身した理由も。目が痛い、その派手なシャツと短パンの理由も…。
「私、何もお土産買って来なかったの。ごめんなさい。良かったらこれでも食べて。」と朝食代わりに食べていた、干しイチジクを差し出した…。実はこれ、マルヤムのお家で貰ったの。
「お茶淹れますね。」と言って中田さんは離席し、
「お土産なんか要らないわよっ!あんたがちゃんと帰って来たのが1番のお土産よっ。」
と、剛ちゃんは言ってくれたけれど。どうにも居心地が悪かった…。
そして。時間を見計らって第1営業部に顔を出すと…。
「おはようございます。給湯室にお土産置いておきましたから、良かったら食べて下さい」とか
「この中から好きなの選んで下さい。帰省したお土産でーす。」とか
お菓子が回覧してきた。なにこれ。どうなってるの?手ぶらで来ちゃって、とても居心地が悪いわ…。
いつもの手帳に、職場へもお土産のお菓子必須と書き込んで閉じた。次は忘れないわ。
化粧室で、笹木さんに声を掛けられる。
「九宝さんは連休どっか行ったの?」
「えーと…。友達のお家にずっといました。お土産なくてごめんなさい。」

