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私は犬
第14章 お友達?

やがて、お酒が回ったのか皆さん饒舌になって。
「九宝ちゃんってさあ。彼氏いないの?」
と、寺内さんがプライベートな話題に触れだした。
「居ません…。」
「さっきの名刺、裏にプラベの番号書いてあるから、連絡頂戴。」と耳元で囁きだした。
何でみんな耳元で囁くの。池ノ内さんにも同じように…。と思ってふと見ると、離席していた。お花を摘みに行かれたのかしら?
「色白いね…。俺、手相見れるんだよ。見てあげる。」といきなり左手を捕まれた。
割り箸でそーっと手の線をなぞられて、ゾクゾクと寒気がする。
「うーんいいねぇ。美人って言われるでしょ。眼鏡とっていい?人相も見てあげるよ。」
何が良いのかしら?人相って何?
と思っていると勝手に眼鏡を奪われた。
「返してくださいっ。やめて…。」
「いやいや、ちゃんと横向いててくれなきゃ見れないよ。」
「何を見るんですか?」
「人相だよ。」
だから、何なのよそれはっ。日本語通じてよっ!
「綺麗なEラインだね。中国の女優のさ、トン・リーヤーに似てるね。言われない?」
「知りません。」
「有名な女優さんだよ。YouTubeで見れるから今、映像出してあげる。」
そんな事より、
「眼鏡返してくださいっ。お願いっ。」
奪われた眼鏡を取り返えそうと伸ばした左手を、寺内さんは不意に捕まえて、手首の腕時計ををじっと見つめた。
「すげーっ。これパテックだよね?どうしたの?」
「九宝ちゃんってさあ。彼氏いないの?」
と、寺内さんがプライベートな話題に触れだした。
「居ません…。」
「さっきの名刺、裏にプラベの番号書いてあるから、連絡頂戴。」と耳元で囁きだした。
何でみんな耳元で囁くの。池ノ内さんにも同じように…。と思ってふと見ると、離席していた。お花を摘みに行かれたのかしら?
「色白いね…。俺、手相見れるんだよ。見てあげる。」といきなり左手を捕まれた。
割り箸でそーっと手の線をなぞられて、ゾクゾクと寒気がする。
「うーんいいねぇ。美人って言われるでしょ。眼鏡とっていい?人相も見てあげるよ。」
何が良いのかしら?人相って何?
と思っていると勝手に眼鏡を奪われた。
「返してくださいっ。やめて…。」
「いやいや、ちゃんと横向いててくれなきゃ見れないよ。」
「何を見るんですか?」
「人相だよ。」
だから、何なのよそれはっ。日本語通じてよっ!
「綺麗なEラインだね。中国の女優のさ、トン・リーヤーに似てるね。言われない?」
「知りません。」
「有名な女優さんだよ。YouTubeで見れるから今、映像出してあげる。」
そんな事より、
「眼鏡返してくださいっ。お願いっ。」
奪われた眼鏡を取り返えそうと伸ばした左手を、寺内さんは不意に捕まえて、手首の腕時計ををじっと見つめた。
「すげーっ。これパテックだよね?どうしたの?」

